(20200619)

通勤時、信号待ちで並んだ車から微かに聞き覚えのあるメロディーが流れてきた。絶対知ってる曲なのに歌手もタイトルも思い出せない。遠い目をしてそれを聴いている人をチラチラ見つつshazamするも届かず。窓をウィーンと開け「こんこん、失礼します。これ誰の曲でしたっけ?」もしくは「怪しいものではありません。shazamだけさせてもらっていいですか?」と尋ねたい衝動を抑え悶々としているうちに信号は変わり、車も私達も多分二度と交わることのない世界へ離れていった。会社に着き自分の席に座ろうとした時、あの曲は松任谷由実の「A HAPPY NEW YEARだと思い出した。梅雨空の金曜日のこと。